2018年09月01日

エレベーターの竪穴区画と防火設備について

今回はエレベーター前の防火区画について書いていきます。


エレベーターシャフトは縦の空間のため火災が起こった
場合、この縦穴を伝わって上の階に燃え広がってしまい
ます。 縦穴の場合は上昇気流で火や煙の広がるスピードが
早く上階の避難に支障が出てしまいます。
そこでエレベーターには火、煙を外から入れない、
又は外へ出さないような措置が必要とされています。

※階段も縦穴区画なので基本同じ考え方です

IMG_0834.jpeg
【特定防火設備認定を受けているエレベータ】

エレベーターの扉が防火設備となってる場合はエレベータ
の扉部分に表示があります。
画像を見ると国土交通大臣認定と書いてあります。

画像のエレベーターは遮煙性能を有する特定防火設備の
ため、前室を設けて防火区画を作ったり、エレベータ前に
防火扉を設置する必要がありません。


IMG_1097.jpeg
【特定防火設備認定を受けていないエレベータ】

防火設備として認定を受けていない場合のエレベータの
場合には、エレベータ前に防火設備が付いていたりする
ことがあります。この防火設備は近くに設置されている
煙感知器と連動する方法で防火扉が自動閉鎖されます。


防火遮煙性能がないエレベーターで、防火扉も設置
されていない場合、エレベータホールや前室があり、
そのもの自体が防火区画になっています。

煙に巻かれると避難が著しく困難になるため
エレベーター区画にはこのような決め事があるのです。

竪穴区画


posted by showbou at 14:14 | Comment(0) | 防火設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2018年08月27日

誘導灯の種類と使い分け 室内

誘導灯はいくつか種類があり状況によって
使い分けていきます

大まかな種類

・避難口誘導灯【扉の直近に設置】
・通路誘導灯【扉が近くにない場合の通路に設置】
・階段通路誘導灯【階段室に設置】


避難口誘導灯普通タイプ

IMG_4885.JPG

主に扉の上部に設置されます。
建物の出口、テナントの出口に使用します。
この誘導灯が設置されている場合、そのまま真っすぐ
進むと扉、階段があります。
パネルに対して左右に扉や階段がある場合は使用できません。

その場合は矢印付きの誘導灯を使用します

IMG_3448.JPG

避難口誘導灯を矢印付きにすることで
最終出口をわかりやすくしています。

近くに扉、階段による出入り口がない場合は
通路誘導灯を設置します。

IMG_4886.JPG

通路誘導灯は白地に緑矢印になります
建物内で避難口誘導灯を視認できない場合や
距離がある場合この通路誘導灯を設置します。

最終出口にこの通路誘導灯が設置されている
ことがまれにありますが本来は出口は通路誘導灯、
通路には通路誘導灯を設置する必要があります。



大きさによる種類と用途

・A級を必ず設置
10項 空港、客船ターミナル、バスターミナル
16項2、3  地下街、地下道 

・A級を設置
その階の床面積1,000u以上で以下の用途
1項イ 劇場、映画館、など
1項ロ 公会堂、集会場
2項イ キャバレー、カフェー、ナイトクラブ
2項ロ 遊技場、ダンスホール
2項ハ 風俗
2項ニ カラオケボックス、個室DVDボックス
3項イ 待合、料理店これらに類するもの
3項ロ 飲食店
4項  百貨店、物販
8項  図書館、博物館、美術館
16項イ 複合用途の特定防火対象物

・B級を設置
その階の床面積が1,000以上

・C級を設置
その階の床面積が1,000u未満建物
※以下の用途を除く
10項 空港、客船ターミナル、バスターミナル
16項2、3  地下街、地下道 

かなりざっくりと書いてみましたが、
詳細については管轄する消防署へ相談に行けば丁寧に教えてくいただけます。



posted by showbou at 18:50 | 誘導灯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2018年08月23日

ネズミにやられた配線

弊社の管理物件で度々火災発報があり調査しました。
弊社で自動火災報知設備を設置したわけではないので
配線ルートは不明ですが、1から調査することに。

誤作動でとくあることといえば

煙感知器 ・エアコンから飛んできたホコリが入った
     ・タバコを吸った【最近ではあまりない】
     ・水漏れで感知器内の端子間がショート

熱感知器 ・ぶつけた
     ・リーク孔つまり【差動式】
     ・水漏れで感知器の端子間がショート
     
といったところでしょうか。
今回の調査では上に書いた項目にあてはまるような
ことはなかったため配線をチェックすることになりました。

まず、総合盤を開けてみると、、、

IMG_0472.JPG

IMG_0475.JPG

はい、いきなりビンゴでした

配線の被覆が完全に剥がれていました。
発報原因はネズミにかじられたことでショートし
度々発報していたのです。

施工者の方はおわかりいただけると思いますが
HP0.9の2Pを幹線として使用していました。
これをHPの5Pや10Pを使用していた場合は
配線の被覆の内側にアルミの紙が挟まっているので
ここまでの状態にはならなかったかもしれません。

付いている感知器を外し配線を引き出してみると

IMG_0468.JPG

天井内の配線もズタボロになっていました。
完全に配線はアウトです。
すべて引き換えるしかありません。

ついでに、表示灯がつかないという症状があり
並行して調べていたらヒューズが落ちていました。

IMG_0484.JPG

表示灯回路の幹線がショートしているので
各々配線を絶縁して復旧させました。



フロア配線についてはまた別の機会に書こうと思います。
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posted by showbou at 17:21 | Comment(0) | 自動火災報知設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年07月26日

副受信機の工事

自動火災報知設備用副受信機

概要
防災センターに火災受信機があり
別事務所にて火災信号の監視をするための
副受信機を設置する。


まずは防災センターにある火災受信機。
回線数は60回線

IMG_8662.JPG

火災受信機の内部は数多くの配線がぎっしり。

IMG_8665.JPG
ここらか監視する事務所へ配線をし
新しい事務所に副受信機を設置する。

使用する配線は消防法で決められているものを
使います。

IMG_8655.JPG

今回は耐熱配線1.2mmのものを使用。
通常0.9mmを使用することが多いのですが
距離が長くなると抵抗値の関係で
太いものを使用します。

色ごとのペア線になっているため
大変わかりやすいです。

IMG_8664 (1).JPG

副受信機のボックスと本体を取付ました。
配線は必用な本数があればいいのですが、
後々の増設のために余分に予備をとっておきます。

副受信機に配線を接続したら
次に火災受信機本体に接続します。


副受信機の接続は I 端子 を使用します。

IMG_8669.JPG

電源 I+ I-
火災受信機〜副受信機の通話 T 
音響線 B
個別回線 I1 〜 In

を接続します。

IMG_8696.JPG

接続さえ間違わなければ作業はすんなり終わります。
今回は60回線分ありました。

IMG_8680.JPG

完了後個別で試験して完了になります。

非常放送工事も同時に実施したので
次回は遠隔リモコンについて書きたいと思います。


posted by showbou at 20:27 | Comment(2) | 自動火災報知設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年07月25日

非常警報設備リニューアル工事

非常警報設備リニューアル工事

概要

非常警報設備

マンション、飲食店が入る複合ビルの
非常警報設備のリニューアル。
ビル竣工当時より使用、老朽化により
リニューアルすることになりました。

この手の改修は年間何十件とこなしていますので
いつもどおり施工していきます。


IMG_9681.JPG

非常警報の本体。この装置で各階の警報回路を制御しています。
内部にはバッテリーが積んであり非常は各階の
警報版に電気を送ることができます。

IMG_9683.JPG

内部を空けてみるとシンプルな作りになっています。
まずこの装置から撤去していきます。
最初にブレーカーの電源をオフにし
バッテリーコネクタを抜きます。
電源の供給をとめます。


IMG_9696.JPG

配線を外すため各配線に端子記号を書きます。
配線は再利用します。

IMG_9697.JPG

次にニッパーで配線を1本ずつ切断していきます。
ドライバーを回し端子で外すと配線がわからなくなるので
線は端子に残しておきます。

IMG_9698.JPG

本体を撤去します。
従来の設備はかなり大型なので
特注品のリニューアルプレートを付けます。
スチール製です。

IMG_9700.JPG

プレートの上に新規装置を取付
配線を端子に接続します。

IMG_9709.JPG

本体はなんとか収まりました。
従来の設備の半分の大きさです。


次に各階の警報装置を取り替えます

IMG_9703.JPG

押し釦が経年劣化のため固くなり
押し込むにも力を要します。
また、一度押したら元に戻らなくなり
音響をとめることができない恐れがあります。

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一見自動火災報知設備の総合版と同じですが
今回のものは非常警報設備用の警報版を設置しています。

電源をつなげると
パイロットランプが点灯し警戒状態になります。


IMG_9708.JPG

完成です。



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ラベル:非常警報
posted by showbou at 16:19 | Comment(0) | 非常警報設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

テナント工事 仕上がり後

新規テナント工事  ネイルサロン
東京某所

設備
自動火災報知設備、誘導灯、非常灯

概要

雑居ビル【16項イ】テナント入居による
各種消防設備の設置工事。
通常は建築の工程に合わせて
配線、設置工事、調整を実施しますが、
諸事情により工事完了後に設置することになりました。


IMG_9788.JPG

仕上がっているのでしっかりと養生をし、
周辺に傷を付けないよう注意して施工していきます。
幸いスケルトン天井の難なく作業が進みます。


IMG_9780.JPG
もともとあった配管を使用




誘導灯の設置はスケルトンの場合吊り下げ器具を
使用したほうが仕上がりもよく天井が高く見えます。
天井が白いので配線も白ケーブルを使用しました。
スケルトン天井の場合は配管を使用した
配線工事をすることがあります。
配管工事は仕上がりがスッキリしてきれいに仕上がります。
今回は配管工事は無し。

IMG_9785 (1).JPG
避難口誘導灯 

扉の周辺に設置する誘導灯は緑地になります。


IMG_9784.JPG
通路誘導灯

通路に設置する誘導灯は白地に矢印が付きます。


工事完了後に消防署へ設置届を提出、
後日消防署による検査を実施することになります。

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posted by showbou at 11:42 | Comment(0) | 自動火災報知設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年01月24日

高温の場所に設置する火災感知器・防火設備

高温の場所に設置する火災感知器と防火設備
定温式スポット防水型 100℃
現場:東京都某所

火災感知器は各々の場所に適した特性のものを
設置する必要があります。
今回設置した場所は高温の場所。
ナポリピッツァのお店てピザ窯上部に
火災感知器を設置する事になりました。

IMG_5912.JPG

大変立派なピザ窯です。
少し見にくいですが上部にある白いものが火災感知器です。

設置した感知器は
定温式スポット防水型 100℃用
施工前に管轄の消防署へ行き設置の許可を頂いてからの
施工です。場所によっては100℃の感知器の設置を
認められない場合がありますが今回はすんなりOKを
いただきました。
100℃の定温式スポット型感知器には
作動時に光る赤LEDが設置されていないのが特徴です。


IMG_5914.JPG

ピザ窯と客席の間には防火シャッターが設置されています。
安全に設置されているので可能性は大変低いですが
最悪のケースを想定するとこの防火シャッターが火災から
命を守ってくれます。


この防火シャッターは煙感知器に連動して自動的に
降下します。

IMG_5915.JPG

煙感知器は2つあり
1つは自動火災報知設備用
2つ目は防火シャッター用で
2つの煙感知器は感度が異なっています。

防火シャッター用の煙感知器は
簡単に作動しないように自動火災報知設備用より
鈍く設定されています。鈍いと言っても過去の
火災データより計算された感度なので
確実に煙を感知しシャッターを降下させます。

IMG_5737.JPG
防火シャッター用の感知器が煙をキャッチすると
こちらの制御盤に信号が送られる。
その後シャッターに電気信号が送られ
自動的にシャッターが降下するしくみです。

防火設備は火災受信機と防火設備の制御が
一体化した火災受信機が主流ですが、
今回設置した1回線用のものもフレキシブルに使えて
大変便利です。


posted by showbou at 19:45 | Comment(0) | 自動火災報知設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スプリンクラー工事

スプリンクラー工事
現場:東京都某所

スプリンクラー設備は比較的大きな物件に装備されているので
小規模、中規模ビルを専門としている弊社は年間で数えるくらい
しか実施しませんが今回はフル設備で受注したので頑張って
仕上げてきました。


IMG_5624.JPG
配管の継ぎ足しをするために水を抜く作業

スプリンクラー用配管には常に水が充満しています。
配管の盛替えやフレキチューブの取付は全ての水を
一旦抜き取り配管をカラにしてから施工していきます。


どのように水を抜くかというと
各階に設置しているアラーム弁という
バルブを操作することで水を抜くことができます。

image4166.png

今回の場合は黒いバルブを締め切り
緑のバルブを開放することで配管内の水を
抜くことができます。

黒いバルブを締めることでスプリンクラーポンプから
加圧される水をスプリンクラー配管に流れ込まないように
ブロックします。

次に緑のバルブを開放することでスプリンクラー配管の
水を抜きます。

spzu.png

水を抜いたら配管、フレキチューブを取り付けていきます。


IMG_5627.JPG

IMG_5628.JPG

フレキにの先端にスプリンクラーヘッドを取付ます。
赤キャップ・・・・72℃
黄キャップ・・・・96℃

色で作動温度が異なります。
通常の施設では72℃のスプリンクラーヘッドを使用しますが
厨房等の高温になることが予想される場所では
96℃のスプリンクラーヘッドを使用します。
※サウナ等は139℃のヘッドを使用します

IMG_5630.JPG


配管にスプリンクラーヘッドを取り付けたフレキチューブを取り付けます。

消防法では配管の太さにより設置できるスプリンクラーヘッドの数が
決められているのでしっかりと設計した上で配置していくことが
必要になります。

設置可能のスプリンクラーヘッド数【80リットル/分のヘッドの場合】
25A・・・2個まで
32A・・・3個まで
40A・・・5個まで
50A・・・10個まで
65A・・・20個まで
80A・・・21個以上

上記の数を平面図で落とし込んでいくのですが
現場の配管で合わせていくと意外と難しかったりします。
現状の配管では賄えない場合は80A等の太い配管に穴を開け
基準を超えないように施工します。

IMG_5850.JPG
IMG_5851.JPG

天井にボードを張り塗装前の状態。
スプリンクラーヘッドが衝撃ではじけると、大洪水になるので
工事が完成するまでは赤や黄色いキャップで保護します。

IMG_5895.jpg

完成後キャップを外します。
塗装後完成するとこのように仕上がります。


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posted by showbou at 18:47 | Comment(0) | 消火設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年01月21日

パッケージ型消火設備の設置【屋内消火栓の代替設備】

パッケージ型消火設備
現場:東京都内某所

少し前の話になるがパッケージ型消火設備を
設置しました。

パッケージ型消火設備とは
本来屋内消火栓が必用とされる建物があるとして
屋内消火栓の代わりに設置することのできる
消火設備です。

IMG_0565.JPG


外観は屋内消火栓と似ていて
自動火災報知設備の発信機【押し釦】、表示灯、非常ベル【地区音響ベル】が
内蔵されています。

屋内消火栓と違うところは
この箱単体で消火設備が完結しているところです。
簡単に言うと液体消火器をものすごく大きくしたものです。

屋内消火栓は専用のポンプから配管をつなげて何台も
設置する必要がありますがこのパッケージ型消火設備は
不要です。なので工事にかかる不要が大幅に下がります。

IMG_0564.JPG




IMG_0563.JPG

設置が屋内消火栓に比べて簡単ですが
使用できる用途が限られているため
どこにでも設置できるということではありません。

設置できない場所 
■車庫
■特種格納庫
■倉庫
■地下街
■準地下街
■文化財
■アーケード

地下、夢窓階、煙が充満する場所も
設置できません。

上記の条件で

耐火建築物の場合・・・7階以上
3,000u以下

準耐火建築物の場合・・・4階以上
2,000u以下

に限られます。

設置するときは管轄の消防署の相談すれば
丁寧に教えてもらえると思います。

posted by showbou at 13:36 | Comment(0) | 消火設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2017年01月20日

避難ハッチの交換工事 【避難器具】

避難ハッチの交換工事
現場:埼玉県朝霞市

昨年度から消防設備点検をさせていただくことになった現場で
避難器具の腐食による不良がありました。

その時に撮影した写真
IMG_4804.JPG


過去の点検履歴は不明、
全体的に傷んでおり開閉すら困難でありました。

避難器具は火災から避難するために設置していますが
腐食が進んでいるため使用したら安全に降りられるかどうかも
微妙でした。降りられないことは無いでしょうが良い状態では
ありません。

IMG_6635 (1).JPG
旧避難器具を撤去したところ避難ハッチを支えている
内側の金属板が腐食のためボロボロでした。


IMG_6633 (1).JPG

今回改修のために使用する避難ハッチ。
こうして置いてみると結構大きいのです。
人がゆうゆう避難できる開口を要するため
ゆったりとした設計になっています。

IMG_6639 (1).JPG

避難ハッチの枠を本体を床の開口部にはめ込み
梯子本体を枠内に取り付ける。
取り付けた後本体の蓋を閉めれば完成。

IMG_6642.JPG

避難ハッチは設置状況によって使用可能年数に
バラツキあり、だいたい20年くらいから腐食や
劣化が見られるようになってきます。

建物の耐用年数を考えると25年前後くらいが
交換の目安になっているのかなと思います。

条件が良くメンテナンスがしっかりできていれば
ずっと使えることもあります。

というわけで今回は2台の避難ハッチを交換させていただきました。
オーナー様のご防災意識、ご理解に大変感謝しております。


ラベル:避難器具
posted by showbou at 17:42 | Comment(0) | 避難器具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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