発信機の交換工事
現場:東京都豊島区
弊社の管理物件で発信機が経年劣化で
使用できなくなり交換することになりました。
発信機は火災信号を手動で発信させる装置で
ボタンを押せば即時にベルが鳴ります。
今回どのような故障が起こったかというと、
押し釦を押すと押されたままロックし
元に戻らなくなってしまいました。
原因は開放廊下【屋外に面した廊下、通路】に
長期間設置されていたためホコリや水分が蓄積し
ボタンが動かなくなってしまいました。
開放廊下で屋内用【非防水タイプ】が設置されていました。
旧タイプはネジで配線を締め付けるタイプで、新製品は
配線を中に入れこむだけで自動的にロックする仕組みです。
我々のよう業者も作業工数が減るので大変ありがたいです。
新しい発信機に配線を入れこむと自動的にロックが掛かる
発信機はP型1級なので
T線 A線 L線 C線 の4本を使用します。
※P型2級にはT線がありません。
T線【+極】 通話装置用の線
A線【+極】 発信機を即時発報されるための信号線
L線【+極】 火災信号の線【1エリアごとに1本使用】
C線【-極】 T,A,L線の共通線
※能美防災社製品のみ極性が真逆になります。
今回はパナソニック社製を使用しています。
今回は防水タイプをに交換
水分が中に入ると誤発報の原因になることがあるので
開放廊下では防水タイプを設置したほうがよいです。
【発信機内で誤発報の原因】
発信機内に水が入りL線とC線端子にかかった水が橋になり
ショートさせます。
水分が混じったホコリが付着している場合も要注意です。
ショートの原因になるので注意してください。
発信機は各メーカーによって外観に個性があります。
パナソニック社製の発信機は曲線が美しです。
発信機は通常火災受信機と同じメーカーを使用します。
なので今回はパナソニック社でした。
設置後は作動試験をします。
応答ランプもバッチリ点灯しています。
全部で8台交換しました。
火災を発見した場合はすぐに発信機のボタンを押し
周囲に火災をしらせてください。
ラベル:自動火災報知設備