2015年06月08日

蓄電池設備の触媒栓交換

依頼内容---触媒栓の交換

非常時に電源を失った場合でも消防用設備、
防災設備を使用することができるように
自家発電機や蓄電池設備があります。
この自家発電機、蓄電池設備は比較的
大きな建物に設置することになっています。

これらの発電設備を動かすためには蓄電池【バッテリー】が
必要になります。バッテリーには充電時に発生する
水素と酸素を水に戻す役割の触媒栓がついています。
触媒栓は長年使用していると触媒効果の低下や
パッキンの劣化が起こります。

経年劣化したし触媒栓を使用した場合
■充電時に発生した水素、酸素が外に出る
■水素、酸素が外にでるためバッテリー内の精製水が減る


触媒栓.png


メーカーが推奨する触媒栓交換時期は5年です。

触媒2.png


劣化した触媒栓を交換するときに注意することは十分換気をすることです。
発電機内や蓄電池設備内にたまったガスがスパークや火気により爆発する
恐れがありますので、専門の業者に依頼することをおすすめします。


ラベル:自家発
posted by showbou at 14:16 | Comment(0) | 非常電源 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

避難通路の扉に鍵をかける

相談内容---避難口扉に防犯上鍵をかける

避難口の扉に防犯上鍵をかけている物件で消防署の査察で改善するよう
指摘があり相談を受けました。

避難口は避難をするためのものなので容易に出入りできなくてはなりません。
鍵をかけている場合、避難することが困難で大変危険です。
しかし鍵をかけなければ防犯上よくありません。
どちらを優先するか??私の立場からですと100%避難することを優先します。
しかし、それでは最善の解決策にならないので電気式の鍵を設置し
自動火災報知設備が作動した時に電気信号で鍵を開けるシステムを提案しました。

この手の改善は事前に管轄する消防署との打ち合わせが必須になるので
プランを消防官と打ち合わせ了承後施工することになりました。

※当物件はこの扉以外に2系統避難口があります。扉が1つの場合はこのような措置は
難しいでしょう。

IMG_0476.JPG

火災受信機から電気信号を受けた電気錠制御盤がロックを解除するしくみ
ロックは強力な電気磁石です。

電気信号でロックを制御しているため停電時は制御盤の電源が落ちてしまうので
使用できなくなります。そこで専用の非常用電源を使用します。




ラベル:防排煙設備
posted by showbou at 13:49 | Comment(0) | その他消防設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

消防設備保守点検報告書 総括表のはなし

消防設備点検を実施したら速やかに報告書を作成することになります。
報告書は法令で定められている検査項目の結果を全て漏れなく記載します。
報告書は比較的小さい物件でもA4用紙10枚ほどとなり事細かい検査内容を
記載していきます。

rect4433.png

点検報告書の総括表

報告書は各設備ごとに決められた書式による報告書があり
各設備につき1ヶ所立会者、防火管理者のサインとハンコを押すことになります。

設備が多くなってくるとその分だけサイン、押印があるので少し大変です。
そこで総括表をつけることでサイン、押印作業を省略することができます。
【※東京都消防庁以外の自治体は要確認】

総括表は各設備の点検結果をまとめているもので
良、不良を1枚の用紙で確認することができます。
この総括表にサイン、押印をすれば各設備のサイン欄を空白でOKです。

総括表を付けない場合は必ず各設備のサイン欄にサインし押印が必要です。






posted by showbou at 12:46 | Comment(0) | メンテナンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年06月06日

現場解体のための火災感知器撤去

依頼内容---飲食店の消防設備工事
現場---東京都杉並区
設備---自動火災報知設備

今回は毎度注文頂いています某飲食店チェーン店の改装です。
新規に店を作るため一度現場を解体、撤去しスケルトン状態にします。
建築現場は撤去解体するとき煙が充満することで煙感知器の作動や
配線を切断したときに火災信号を発しベルがなる場合があります。
そのようなことが起こらないように予め措置を講じておきます。

IMG_60303.jpg

処置内容
火災受信機を停止させ、今まで使用していた
火災感知器回路の電圧を強制的に0Vにします。
その後感知器を外していきます。

処置後は火災信号を気にせずに解体できます。
この場合火災感知器がない状態になっているので
火の元には十分注意する必要があります。
最近は見なくなりましたが現場内でタバコを吸う場合は
十分注意する必要があります。


posted by showbou at 17:24 | Comment(0) | 自動火災報知設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年06月04日

連結送水管耐圧試験

連結送水管は消防ポンプ車から建物の各階へ消火用水を送り込むための
配管です。配管は年月が経過するとサビなどの腐食が発生します。
消防ポンプ車から送り込まれる水圧は建物によって異なりますが
0.7MPa【7キロ】〜の圧力が配管内部にかかります。
もし配管が腐食したり穴が空いている場合は送り込んだ水圧で割れたり
漏れたりし消火活動に必要な水量を確保することが困難になり被害を
拡大される恐れがあります。もしもの場合に備えて完璧な状態することが
求められます。

rennsou.png
水圧力を配管に送り込んでいる様子

■耐圧試験が必要な時期

建物竣工後 【10年】 経過時に耐圧試験を実施
以後 【3年毎】 に耐圧試験を実施


■試験方法
1 屋上の連結送水管末端のテスト弁に圧力ゲージを取り付ける
2 地上階に設置してある送水口にポンプ車からのホースを取り付ける
3 ポンプ車から水を配管内に送り込み充満させる【湿式の場合は不要】
4 水で充満した連結送水管配管内に圧力を段階的にかけていく
5 配管の設計圧力値に達したら3分間変化がないことを確認
6 3分間圧力値に変化が見られない場合は漏れはなく検査完了
7 配管内の圧力を抜き水を抜く【湿式の場合は不要】

rennsou 2.png

■乾式と湿式について
乾式   普段配管内が空のもの
※ポンプ車から水を送り込んでから放水するまでに時間がかかる

湿式   普段から水が張ってあるもの
※ポンプ車から水を送り込んでからすぐ放水できる

いずれの場合も竣工後10年、以降3年毎の配管耐圧試験は必要になります。
posted by showbou at 10:56 | Comment(0) | 連結送水管 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年06月01日

消火栓ホースの耐圧試験

消火栓ホースは消防法により定期的に耐圧試験をすることになっています。
定期的とは 【10年】 です。
大抵の場合消火栓ホースを使用することはありませんがゴムやパッキンなどが
経年劣化するため10年をめどに点検をします。
10年経過の耐圧試験をしたら次回は3年毎に点検をします。

10年経過→3年経過→3年経過 といった具合です。

耐圧試験をせずに新品に交換した場合は交換した時から
10年間はそのまま使用することができます。

耐圧試験をするか交換をするかはオーナーさん次第なのですが
例えば耐圧試験をした場合で漏れヶ所があった場合は新品に
交換しなければなりません。その場合は耐圧試験が無駄になります。
耐圧試験をパスした場合でも次の試験は3年後になりまた不良があった
場合は新品に交換しなければなりません。
以上のようなことを想定すると最初から新品に交換し、10年後まで使用した
ほうが得になることが多いと思います。

DVC00070syou.jpg


【消火栓ホース設置から10年経過した場合】
ホース交換を選択した場合は交換から10年後に再度耐圧試験が必要になります。

【ホースの耐圧試験を選択した場合】
全数耐圧試験をし、漏れがあった場合は交換をし、正常なものは再度3年後に
耐圧試験を実施することになります。

■ホースの耐圧試験が必要な場合
ホース製造年から10年を経過したもの

■対象ホース
屋内消火栓ホース
屋外消火栓ホース
連結送水管用ホース



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ラベル:連結送水管
posted by showbou at 20:38 | Comment(0) | 消火設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年05月29日

消防設備を設置するための消防手続き

現場---東京都港区
飲食店テナント工事

私達は皆様が安全に防火対象物を使用できるように消防法を順守し消防設備を
設置します。消防法では事細かく決められていて、グレーなところは消防署と事前の
協議をし設置していきます。

IMG_6415.JPG

■工事の流れ■
1 現場調査【見積り】 どのような設備がどれだけ必要か調べる
2 工程についての調整
3 消防署事前協議 【着工届・工事計画届の提出 施工10日前までに】
4 施工開始
5 施工完了
6 消防署へ最終図面、試験データを提出 【設置届】
7 消防署立会検査

ざっくりですがこのような流れになります。

■事前協議の必要性
協議をせずに施工してしまい法令通り設置されていないとします。
消防検査で当然ですが是正指示があります。
最悪のケースでは一度作ったものを壊してやり直しすることになます。

■消防署へ施工の報告をしない場合
設置後の届出は法令によって定められています。
消防設備は6ヶ月に一度法令により点検を実施することとなっているため
工事の届出をせず不良があった場合は不良の報告が消防署へ提出されます。
後々面倒なことにならないためにも最初から法令通りやらなければなりません。

届出をしないで施工完了
6ヶ月に一度の法定点検で不備が見つかる
その不備の報告が消防署へ提出される


設置届 【東京消防庁ホームページ】



posted by showbou at 20:29 | Comment(0) | 相談事項 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年05月28日

配線絶縁不良改修

依頼内容---自火報配線の絶縁改修工事
現場---東京都豊島区

先月に自社にて消防設備のメンテナンスをしている物件で
自動火災報知設備配線に絶縁異常を発見しました。

原因としてテナント内部の配線が全体的に古くなっていることが考えられます。

そもそも絶縁不良とは何か?

text4188.png


途中で電気が逃げ出してしまっている状態です。
逃げた量を数値によって合否を分けているのです。


先月計測した数値 【0.04MΩ メグオーム】
規定では0.1MΩ以上ないとダメなのでアウトです。

IMG_8116.JPG
絶縁抵抗値 0.04MΩ 【規定では 0.1MΩ以上であること】


絶縁抵抗値は使用する電圧によって決められていまして

150V以下で使用する場合  0.1MΩ以上
150V超えで使用する場合  0.2MΩ以上
300V超えで使用する場合  0.4MΩ以上  

という具合です。


■よくある原因

1、ネズミが配線被覆をかじり銅線が剥き出しになってしまった
2、総合盤周りの配線の入り組んでいるところがショートしている
3、水漏れ

今までの経験上大抵この3つのどれかです。


■直し方

1、配線を全て引き換える  
2、原因を突き止めて部分的になおす

点検時にはある程度あたりを付けいているので
2つのうち簡単な方法をお客様へ提案します。

今回は配線が古くなっていたので全部取り替える事になりました。


作業後の測定は
IMG_9468.JPG
絶縁抵抗計(メガー)は一番左側∞(無限)を示している。

写真の通り完璧に直りました。


オーナー様、テナント様、ご協力ありがとうございました。


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posted by showbou at 18:01 | Comment(2) | 自動火災報知設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年05月21日

階段室の防火扉【ドアクローザーについて】

相談事項---階段室の防火設備

お客様から消防署の査察が入り指摘事項があったとの連絡がありました。
内容は階段室の防火扉にドアクローザーが設置されていないとのこと。

path4147.png
サンプル画像【ドアクローザー 常時閉鎖で使用しています】


以下お客さんとの会話

客: ドアクローザーは必要ですか?
私: 必要です
客: なぜ必要なのですか?
私: もし火災があって扉があけっぱなしの場合は煙や火が入ってくるからです
客: それは危ないですねー
客: でも開けっ放しで使ってるところもあるじゃないですか?
私: はいあります。
   そのような場合は煙感知器で煙を感知し自動的に扉が閉まるようになっています。
客: 確かに、みたことあります。
   閉めっぱなしにするか、開ける場合は連動させればいいのですね


階段区画のような竪穴区画の開口部には防火設備が必要になり
常時閉鎖された防火設備又は煙感知器連動の防火設備が必要になります。

また、温度ヒューズ付きのドアクローザーも製品化されているので
煙感知器連動が困難な場合は上記の製品で対応出来る場合があります。
※この場合は管轄する役所に確認した方が無難でしょう。

防火設備が開きっぱなしで火災が発生した場合は瞬く間に煙が侵入してきます。
火災の死亡原因のほとんどが煙により逃げ遅れです。
防火設備は煙の侵入も防ぐので絶対に正常な状態でなければならないのです。





ラベル:防排煙設備
posted by showbou at 17:11 | Comment(0) | 相談事項 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年05月18日

自然排煙【排煙窓】ワイヤー交換

依頼内容---排煙窓ワイヤー交換
現場---東京都新宿区

取引先のビル管理会社の方から管理物件の排煙窓が
壊れたので修理してほしいとの依頼がありました。
どのような故障か不明のためとりあえず現地へ。

主な排煙窓の部品構成
■排煙オペレーター   
■ガイドパイプ
■滑車
■ダンパー
■ワイヤー

まずワイヤーがきれていました。
その他のパーツを順番にチェックし他は問題なさそうです。


image4155.png


今回はワイヤー交換のみで修理できそうです。
旧ワイヤーを撤去して新しいものに変えていきます。
オペレーター内部を外しワイヤー装着。


IMG_9308.JPG

はい、なおりました!!

火災時、逃げ遅れて死亡する人のほとんどが煙による窒息死がです。
直接燃えるのではなく煙に巻かれて亡くなる場合がほとんどなんです。
そのために有効に煙を排出する事ができる排煙窓は常に使用できる
状態でなければならないのです。


今回もテナント様を始め関係者の方々、ご協力ありがとうございました。




ラベル:防排煙設備
posted by showbou at 20:29 | Comment(0) | その他消防設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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